パリでは大小様々な地元マルシェと呼ばれる市場があります。伝統的なライフスタイルや地元の人々に触れられる活気溢れる場所です。パリジャンたちの食や、暮らしに欠かせないものを知ったり、フラワーマーケットではフランス特有の生活の美学に触れられます。普段のパリに触れたいのであれば、晴れた日に現地のマルシェに行くのがおすすめです。それでは、パリに数多く点在するマルシェの中からおすすめBEST5をご紹介します。
ムフタール通り(Rue Mouffetard)はパリで最も古く活気ある通りです。多くのレストラン、カフェ、ショップが立ち並び、中でもマルシェが人気で地元パリジャンが多く集まります。ムフタール通りのマルシェの歴史は中世に遡り、長い通りに古くから続くパリジャンによるお店やパン屋、新しくできたモダンでおしゃれなカフェが立ち並び、地元っ子に愛される通りです。
お店で焼き上げたパンは香ばしい食欲をそそる香りで、胸いっぱいに息を吸い込んでしまうほど。
魚屋さんでは、新鮮な魚介類とそれに合うおすすめワインが売られています。魚屋さんにワインが置いているところを見ても、フランス人の食とワインの組み合わせの哲学が垣間見えます。他にも八百屋さんの絵に描いたようなカラフルで新鮮な野菜とフルーツや、通りの終わりには子どもが遊べる滑り台や休憩できるベンチが置いてあり、ローカル感あふれる場所です。ここでお買い物しただけでもパリジャンの仲間入りできた気分。
住所: Mouffetard,75005 Paris
アクセス:メトロ7番線 Censier-Daubenton駅
営業時間:火-日 9:00-13:00
マルシェ・デ・ザンファン・ルージュのあるこの場所は、元々孤児院として使われ、その後マルシェへと変貌を遂げました。ここは400年以上もの長い歴史がある場所です。このマルシェは観光客にも人気のマレ地区に位置していることから、パリで最も人気のマルシェとして知られています。日本のお祭りの屋台のように、沢山のスタンドで食べ歩きできる食べ物が販売され、多国籍の料理を楽しむことができます。
どのスタンドも人で一杯で、どの料理も手頃で安く手に入るのも嬉しいポイント。また、スナックなど軽めのものから、フランスの地方料理やモロッコ、リバノン、トルコ等幅広いチョイスが楽しめます。
住所:39 Rue de Bretagne, 75003 Paris
アクセス:メトロ8番線 Filles du Calvaire駅
営業時間:火-土 8:30-19:30, 日 8:30-14:00
メトロの駅から地上へ上がってくると、バスティーユ広場の像が見えてきます。その広場を突き抜けていくとおすすめ青空市場のマルシェ・バスティーユが見えてきます。
ここはパリで最も大きい青空市場の一つ。他のマルシェに比べて幅広い品揃えが特徴的で、野菜、フルーツ、肉、パン、惣菜、花、工具、お土産、手作りギフト等、普段の買い物はここで全て済んでしまうほど。いくつかのお土産屋スタンドでは熱心にお客さんを招き入れて商品を紹介してくるところもあります。
中でもブルターニュ地方のスナックスタンドが有名で、伝統パティスリーや焼きたてのガレットが楽しめます。
他にも北アフリカ出身や他の国々から来た人々によるお店もあり、アフリカ、ポルトガル、スペイン、フランスのチキンのローストなど様々な国の伝統の味に触れることができます。ただし、このマルシェは混み合っているので、自分の持ち物や貴重品は自分の前に持ち、バッグの口を手で抑えておくなどの注意が必要です。
住所:Boulevard Richard Lenoir, 75011 Paris
アクセス:メトロ1, 5,番線 L8 Bastille駅
営業時間:火 7:00-14:30, 日 7:00-15:00
シャンゼリゼ通りの始まりにはパリの伝統的な切手マーケットがあります。ここでは切手だけでなく、古いポストカードも一緒に売られています。それぞれのスタンドのオーナーが豊富なコレクションを持っていて、オーナーによってはフランスだけでなく様々な国の切手を集めている人もいます。どの国のものが良いかなどを伝えると、沢山のコレクションの中から好みのものを出してくれるので聞いてみましょう。
手書きの古いポストカードからは、書き手の思いや雰囲気が伝わってきて、想像するだけでもとてもロマンティック。これらの貴重な思い出たちはお店のオーナーによって大切に守られています。
このマルシェは人々が趣味として集まり、一緒に座っておしゃべりを楽しんでいます。その和やかな雰囲気はなんとも印象的。
住所:Avenue de Marigny, 75008 Paris
アクセス:メトロ1番線 Champs-Elysees Clemenceau駅
営業時間:火, 土, 日 9:00-19:00 (天候により変更の場合あり)
「花の街」としても知られるパリ。パリジャンは生活の中にナチュラルに花を取り入れ、自宅やバルコニーに彩りを加えています。マルシェ・オ・フルールは「Marché aux fleurs et aux oiseaux」と呼ばれ、花と鳥を専門的に扱うパリで最も有名なマルシェです。
ここでは植木鉢に植えられた可愛らしい花や植物を買うことができ、家のデコレーションを考えながら選ぶ瞬間もワクワクしてしまいます。花や植物の他にもじょうろや植木鉢、ハーブを使った商品等も販売されています。
住所:37 Place Louis Lépine, 75004 Paris
アクセス:メトロ1, 7番線 Châtelet駅
営業時間:月-日 8:00 -19:30
著者 Yuka Ishihara
撮影 Youra Choi