デジタルアートセンターは、2018年に始まったパリの最新のアトラクションの1つです。それから数年後、l’Ateliers des Lumières(アトリエ・デ・リュミエール)はパリ観光には欠かせないポットとなりました。パリを象徴する海外ドラマ「エミリー、パリに行く」の初シーズンではこのアトリエ・デ・リュミエールにて撮影が行われました!エミリーファンは必見です。
このデジタルアートセンターがある場所は、1835年にプリション兄弟によって設立されました。当時は高品質の鉄部品を製造する鋳造所でした。元々の大広間の金属構造によってつくりあげられた空間のおかげで、かつての製鉄所が理想的なデジタルアートの場所へと生まれ変わったのです。大規模な改修後、この3,000平方メートルの建物が毎年新しい展示会を開催し、独創的なアイディアで芸術作品を展示しており、今ではパリ観光で大人気の場所です。元々あったものを大切に残しながら、新しいアートを作り出す、とても素晴らしいですよね。
デジタルアートワークがその空間すべての面に投影され、私達を芸術の世界への旅へと導いてくれます。アトリエ・デ・リュミエールでは、そのアートを五感を使って感じることができ、展示されるそれぞれのアートに合わせて、独創的な音楽を同時に楽しむことができます。美術館の監督を行うキュレーターが作品に音楽を追加し、まるで芸術作品と音楽が対話をしているかのような空間を作り出すのです。大人はもちろん、子供たちにとっても芸術的な傑作を感じ、芸実を五感で楽しむためのとてもいい環境だと言われています。
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パブロ・ピカソはセザンヌ(1839-1906)を「包みこんでくれる母親」とみなし、アンリ・マティスは「私たち全員の父」とみなしました。彼は美術史の中でとても大切な芸術家であり、キュービズム、そして私たちが今日抽象絵画として知っている芸術への道を切り開いた人でもあります。アトリエ・デ・リュミエールの展覧会「プロヴァンスの光 セザンヌ」は、画家ポール・セザンヌ(エクスアンプロヴァンス出身)の生まれの地、インスピレーションの原点、このカラフルで太陽溢れる地へと私たちを連れて行ってくれます。
多くの作品を残したセザンヌの絵画の中から、キュレーターは長年にわたる彼の「作品の進化」にフォーカスして展覧会の絵画を選んだそうです。これらの感動的なデジタルアートワークは、来場者全ての人の心を揺さぶり、セザンヌの感情的であり詩的である内なる世界へ入るための扉を開いてくれます。南フランスならではの太陽で溢れる美しい風景、自画像、セザンヌの日常の風景など、彼の幼少期から中年になるまでの芸術が、アトリエ・デ・リュミエールのその空間全てを使った絵画となり、私達は頭上から足元まで彼の作品に囲まれた空間を楽しむことができるのです。
この展覧会は、特に画家のカラフルな静物画に焦点を当てています。選ばれた絵画に共通する点は、アーティストにインスピレーションを与えた自然と風景です。森、公園、庭園、そしてエスタックの村やサントヴィクトワール山などのプロヴァンスの象徴となる場面に囲まれた空間が作り出されています。.
エクスアンプロヴァンスを見下ろすサントヴィクトワール山は、セザンヌの多くの絵画で取り上げられており、合計で約30点もの絵画と水彩画で描かれました。同じ山とは言えども、セザンヌは全ての作品の中でその時の見え方を表現し、彼の角度から見える光、構図、彼が感じて表現する雰囲気など、それぞれの風景で異なる感受性を表現したのです。それほどセザンヌにとって大切な風景であるサントヴィクトワール山、是非1度アトリエ・デ・リュミエールで壮大に映されたアートで感じてみたいものです。
そんなセザンヌの思い入れが溢れるサントヴィクトワール山。アトリエデリュミエールの展覧会でもサントヴィクトワール山は見どころで、上映の最後は栄光の炎で仕上げられています。
「プロヴァンスの光 セザンヌ」展の上映時間は約40分です。パリを離れることなくプロヴァンスへの旅を満喫できる、パリ観光には欠かせないスポットです!
セザンヌ展の後、次はワシリー・カンディンスキー(1866-1944)の作品によって製作され「抽象絵画のオデッセイ、カンディンスキー」というショートプログラム(10分)です。ロシア生まれの画家(フランス市民として死去)は、西洋美術における抽象絵画の先駆者の一人として認められています。
没入型のデジタル展覧会は、2構成で上映されています。最初の部分は印象派の影響を受けたアーティストの初期の作品が映し出され、2番目はより、動きの力、形や色のリズムが強調されています。カンディンスキーは人生において、特に子供の頃は常に色に魅了されていたそうです。彼は色を象徴性と心理学と結びつけたのです。
明るい色と、まるで催眠術にかかりそうな幾何学的な形の、「色彩の爆発」が映し出され、非現実的な空間へと導いてくれます。アートを5感で思う存分楽しめます。
Atelier des Lumièresは、展示会のテーマが変更される1月と2月を除いて、一年中営業されています。テーマは毎年更新され、各展示会は一年中続きます。各プロジェクションは1時間続きます。特定の時間帯を前もって予約することも可能ですが、基本的にはいつでも入場でき、好きなだけその空間に滞在できます。プロジェクションは絶え間なく上映されつづけているため、セザンヌのパートやカンディンスキーのパートの間に到着することもありえますが思う存分好きなだけ滞在できるので、何時に到着しても作品をすべて満喫することができます。座って眺めてもよし、歩いて感じてもよし、立ち上がって見上げてもよし、その空間のさまざまな場所で思う存分楽しんでみてください。それぞれの視点、角度によって異なる雰囲気が感じれるのが見どころです。
Atelier des Lumières公式サイトで事前にチケットを予約するか、到着時にチケットオフィスで購入することができます。チケット売り場は月曜日から金曜日の16:00に閉まるため、チケット売り場でチケットを購入する場合は、早めに到着がおすすめです。チケット売り場は土曜日と日曜日が定休日ですので、週末はオンラインでチケットを購入する必要があります。また、行列を避けるために、オンラインでチケットを予約すると当日スムーズです。混雑を避けたい場合は、平日の12:00〜14:00頃に訪れると、他の観光客に囲まれることなく、芸術的な雰囲気を最大限に満喫することができます。
入場料: 大人 16,00€ / 学生 13,00€ /5-25歳 11,00€ / 4歳以下無料 / 65歳以上 15,00€
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著者 : Aiko
撮影 : Yuna Lee
住所: 38 Rue Saint Maur、75011 Paris
アクセス: メトロ9番線 Voltaire or Saint-Ambroise駅、3番線 Rue Saint-Maur駅、2番線 PèreLachaise駅
営業時間:月-木 10:00-18:00 /金-土 10:00-22:00 /日 10:00-19:00
料金:大人14.50€ /学生11.50€ / 5-25歳9.50€ / 5未満の子供は無料 / 65歳以上の13.50€ /家族(大人2人7-25歳の子供2人を含む)42€
チケット予約: www.atelier-lumieres.com